クライミングやボルダリングのアプローチシューズとしてのサロモン

クライミングやボルダリングの岩場でアプローチシューズとクライミングシューズを頻繁に履き替えるのが面倒くさいという人は多いはず。筆者は長年、その悩みと向き合ってきました。

サロモンのクイックレースを採用したトレッキングシューズは、最有力の解決策のひとつです。

サロモンのクイックレースとBOAフィットシステムの比較

過去にはクライミングやボルダリングで、BOAフィットシステムのアプローチシューズを履いてきました。

サロモンのクイックレースは、BOAフィットシステムと比較すると、以下のようなメリットがあります。

  • 着脱が静かである。
    BOAフィットシステムを周囲に人がいるときに締めると、変わった音がするので振り向かれることが多いです。サロモンのクイックレースはその心配がありません。
  • 強く締めやすい。
    BOAフィットシステムは増し締めの抵抗が強く、指が痛いほど力をこめる必要があります。サロモンのクイックレースは軽い力で強く締めることができます。
  • 甲に食い込まず、歩行時に鳴らない。
    BOAフィットシステムはワイヤーの固さを甲に感じやすく、歩くときキュッキュッと軋む感触があります。サロモンのクイックレースは通常の靴紐に近いフィット感です。
  • 故障しにくい。
    初めて買ったBOAフィットシステムはある日突然、ダイヤルが空回りするようになり、履けなくなりました。サロモンのクイックレースはもし切れたとしても、基本はシンプルな紐なので、応急処置として結び合わせて延命できます。

一応、BOAフィットシステムの弁護をしておくと、以下のようなメリットがあります。

  • 靴紐がいっさい散らからない。
  • 片手で締めたり緩めたりできる。

サロモンの「X ULTRA 4 GORE-TEX」

クライミングやボルダリングのアプローチシューズとして、サロモンの「X ULTRA 4 GORE-TEX」を購入しました。

サロモンのトレイルランニングシューズと言えば、アッパーにあしらわれた電光形の補強が特徴的で、そのギトギトしたデザインが好みではありませんでした。

が、「X ULTRA」シリーズの第4世代では、新たに採用された「Advanced Chassisアドバンスドシャーシ」というパーツが良いアクセントとなって、とても魅力的な外観になりました。

筆者は「ワイド」でないノーマルモデルを購入。「Cherry Tomato」の色味に惚れ込んだからです。

▼朱色の差し色が美しい。

▼生産国はベトナムです。

サイズはなんと27.5cm。筆者はふだん26.5cmを履きますが、ソロモンのシューズは全般に細身なので、1cmくらい大きめでないと足入れがしっくりきません。それなら「ワイド」モデルを買えって話なんですが、今回はデザインの好みを優先させました。

▼横のアングルからデザインを鑑賞。

▼アッパーとソール。

▼かかとのプルストラップは人差し指が入るくらい大きいです。

▼素足と大きさを比べてみました。

▼クイックレースは滑りがよく、一瞬で引き締めることができます。

▼クイックレースのツマミはぶらぶらしないようにタンのフラップに押し込みます。

▼正直、クイックレースのツマミをタンのフラップに押しこむのさえ面倒に感じます。

爪先近くにプルタブを後付けして、靴紐を持ち上げやすくし、チョイ掛けできるようにしました。

サロモンの「X ULTRA 4 GORE-TEX」を履いてクライミングやボルダリングに出かけた

▼電車のなかではシューレースをゆるゆるにしてリラックスします。一瞬でゆるめることができて、シューレースが散らからないので快適です。

▼ボルダリングのアプローチで。前の週、湿った土と草付きでズルッと滑って尻もちをつきました。今回は「おっ、地面に喰いついてる」と感じました。

▼丸っこい岩の上でも安定感あり。

▼脱いだり履いたりがラクチンです。

最低限の労力でしっかり締め付けたり、一気に緩めたりできるので、岩に痛めつけられた指力を温存しつつ、険しい岩場や滑りやすい山道の移動を安全にしてくれます。

クライミングやボルダリングのアプローチシューズとして、サロモンのトレイルランニングシューズを検討してみてください。

 

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