
モンベルの最高峰化繊インサレーション、「フラットアイアンパーカ」。
その名前の由来をご存知でしょうか。
「フラットアイアン(Flatiron)」——それは、アウトドアの聖地であるアメリカ・コロラド州ボルダーの西にそびえ立つ、巨大な岩峰群の名前です。アイロンの底面のように平らで、天に向かって鋭く突き出したその巨大な岩壁は、古くからクライマーたちを魅了してきました。
ボルダーの街にはモンベルストア(アメリカ進出における直営第1号店)が存在します。

モンベルが、軽量なダウンではなく、あえて独自の化繊綿「エクセロフト」をたっぷりと封入したこのタフなアウターに、その名高き岩峰の名を冠した理由。それは、雪や汗で濡れることを恐れず、冷たい岩や氷が待ち受ける過酷な環境にも果敢に挑むための「頼れる相棒」であるという、作り手からの静かな宣言に他なりません。
フラットアイアンパーカを「ダウンより濡れに強い化繊のジャケットでしょ?」と一般論で片付けるのは、あまりにも勿体ない。このウェアの真髄は、それが「ビレイパーカ」として設計されている点にあります。
ビレイパーカとは、極寒の雪山で登攀(とうはん)をサポートする際、冷え切った体を守るために「一番外側にガサッと羽織る」ためのウェアです。

ベースレイヤー、フリース、さらにはパリパリのハードシェルを着込んだ上からでも、窮屈さを感じずに羽織れる絶妙なゆとり。凍える手で細かいジッパー操作などしたくない時、ただ「一番上に羽織れば全て解決する」という安心感は絶大です。
フードは内側にヘルメットをかぶることを前提とした大きさです。

表地はモンベル独自の防水透湿素材「スーパードライテック®」。
ちょっとやした雪やみぞれ、骨まで凍るような強風をシャットアウトします。繊細な極薄ダウンのように「木の枝に引っ掛けたら破れるかも…」とビクビクする必要はありません。ラフに扱えるタフさこそが、冬のフィールドでの精神的余裕に直結します。

内側に配置された巨大なドロップポケット、そしてファスナー付きポケット。外した分厚い雪山用グローブをそのまま突っ込んで体温で乾かしたり、凍らせたくない500mlの保温ボトルを放り込んだりしても、シルエットが崩れません。

雪山での圧倒的なパフォーマンスに平伏した私を、さらに歓喜させたのが、フラットアイアンパーカの「冬の街着」としてのポテンシャルでした。
これだけ高機能でありながら、デザインは至ってシンプル。ブラックを選べば、アウトドアギア特有の「山から下りてきました感」が見事に消え去ります。

冬のアウターは、晴れ予報ならダウンジャケット、雨予報ならフラットアイアンパーカを着るのが定番になりました。
近所のスーパーへの買い出しから、真冬の冷え込む朝の通勤まで、とりあえずこれを着ておけば絶対に寒くないし、なんとなくサマになります。
冬の雨なか自転車を走らせる。フラットアイアンパーカは完全防水ではありませんが、短時間であればレインウェアのように羽織ることができます。

こうして私はモンベルの軍門に下りました。

悔しい。悔しいけれど、フラットアイアンパーカは最高です。 冬の寒さ、ウェアの濡れ、そして毎日のコーディネートの悩み。その全てを解決するこのオーバースペックな一着を前にしては、ちっぽけな意地など不要でした。
さあ、あなたも無駄な抵抗はやめて、この最強の化繊パーカに包まれてみませんか?

コメント