登山家がアプローチ帽として愛するニットのキャスケット帽、オスロ帽

岩登り(クライミング、ボリダリング)に出かけるとき、アプローチシューズだけでなく、アプローチ帽を利用しています。

アプローチ帽という呼び名は聞き慣れないでしょう。それもそのはず、筆者がいま思いついた造語ですから。

家を出て、街の雑踏や公共交通機関、高速道路をすり抜けて、山と渓谷、岩と雪に分け入り、何物なにものにも何者なんぴとにも束縛されずに、地球の起伏と戯れるまでの道中、世を忍ぶ仮の姿でいたいものです。

特にボルダリングに出かけるとき、大仰なクラッシュパッド(安全マット)を担いで、駅のコンコースやホームを歩こうものなら、普通の人々オーディナリービープルから好奇の目で観察されます。べつに後ろめたい行為をしているわけではありませんが、なんとなく顔がさすのを避けたい気分になります。

そんなとき役に立つのがツバ付きの帽子です。ボルダリングのハイシーズン(秋~冬~春)には暖かいニット製の帽子が活躍します。

筆者は、頭部がゆったりしていて、ツバが短めの帽子を好みます。

理由は以下のとおり。

  • 頭部の締め付けがキツいとストレスになるうえに顔が大きく見える😅。
  • ツバが大きいと視界が狭くなり、風にあおられやすかったり、頭の近くの木の枝や岩にひっかかったりしやすい。

裏打ちのフリースがないことも条件に加えています。

  • 裏打ちのフリースがあると、春や秋の比較的暖かい時季には暑苦しく感じる。

その結果、「キャスケット帽」「オスロ帽」などと呼ばれる帽子を選ぶことになります。

この記事では、筆者の選択眼にかなった3アイテムを紹介します。

最近買ったキャスケット帽、オスロ帽

サイズが大きめのキャスケット帽、オスロ帽

グラデーションが効いたデザインが気に入っています。頭部がゆったりしているものの、後ろに余分な生地が垂れ下がったりしません。

頭デカ族としては、「小顔効果」抜群なのが嬉しいポイントです。

ただし、頭の周囲がゆったりしすぎているため、大きな動きをすると、ツバが垂れ下がってきて、視界をふさぎがちです。

サイズが中間的なキャスケット帽、オスロ帽

筆者の頭のサイズだとジャストフィット。緩くもキツくもありません。

ツバが小さめなので、視界良好。わざわざツバ無しのニット帽に替えなくても、そのままボルダリングを始めることができます。

折り返し部分が頭部をボリュームアップしているおかげで、そこそこ「小顔効果」あり。耳が冷たいときは、折り返し部分を引き下ろしてかぶせることができます。

サイズが小さめのキャスケット帽、オスロ帽

Amazonの販売ページでは、小顔で顎が細い若者がモデルとなった写真が採用されています。「頭囲56~58cm」「頭の小さめの方にも!」と記載あり。

かぶってみると、たしかに若干キツい。長時間かぶると、頭の皮が凝りそうです。購入するやいなや二軍落ちし、いまのところ短時間のジョギングで利用しながら、ニットが伸びるのを待っています。

黒を選択したせいで、より引き締まって見えます。筆者にとって「小顔効果」は期待できません。グレーかベージュを選んだ方が良かったかもしれません。

余は如何にしてニット帽信者となりしか

暑い時季でもニット帽をかぶるのはボルダラーの定番です。

ボルダリングを本格的に始める以前は「暑いから上半身を全部脱いで半裸になるのはわかる。なのに、なんでニット帽をかぶってるんだよ」なんて思いました。

先輩ボルダラーにその疑問をぶつけたら、「墜ちたときニット帽のクッション性が頭部を守ってくれる」という答えが返ってきました。なるほど。

それ以来、街でも岩場でも雪山登山でもニット帽を愛用しています。

この記事を公開した次の日、岩場に出かけました。ホールドをチェックしようと岩に近づいたとき、オデコの前に突き出ていた岩にゴツン! すこし血が出ました。ニット帽をかぶっていなかったらブッチャーばりの大流血になるところでした。

筆者が愛用しているツバ無しのニット帽についてはこちらの記事をご覧ください。

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筆者が愛用しているアプローチシューズについてはこちらの記事をご覧ください。

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この記事のタイトルでは、語呂が良い「登山家」という単語を使っていますが、筆者はアマチュアの「登山愛好」に過ぎません。
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