超軽量ミニ三脚、ウルトラポッド ミニを登山で使う

ヨドバシカメラやビックカメラにはなぜか置かれていない超軽量ミニ三脚、PEDECOのUltra Podシリーズ。「ウルトラポッド ミニ」を長年愛用しています。たぶん30年以上前から現在の完成形で販売され続けている定番です。たいてい登山用品店で販売されています。

クローズアップ

折りたたんだ状態です。脚にベルクロテープが巻き付いています。

自由雲台の黒い部分はゴムとコルクが混ざったような滑りにくい素材です。

3本の脚のうち1本がL字型をしており、他の2本が内側にたたまれています。

L字型の脚にスリットがあり、ここから付属のベルクロテープを抜き取ることが可能です。

付属のベルクロテープは幅2cm×長さ33cmくらいです。自分で用意した長いものに簡単に取り替えることができます。

スペック

サイズ 11cm(使用時)、13cm(収納時)
重量 46g
耐荷重 1.3kg
材質 アルミ、ナイロン
対応機種 1/4-20のメスネジがついた機器
生産国 Made in USA

使用例

普通のミニ三脚

コンデジ(DSC-WX200)を取り付けると、こんな感じのサイズ感です。

ツマミを締めこむと、「自由雲台」と「土台の首振りパーツ」が同時に固定されます。

木の枝に固定

付属のベルクロテープで木の枝などに取り付けることができます。

トレッキングポールに固定

ベルクロテープが回りきる枝がなければ、手持ちのトレッキングポールやその辺に落ちている木の枝に取り付けて、木の幹にもたれさせるという方法があります。

手持ち撮影でトレッキングポールに固定して一脚として使うのもよいでしょう。

「ミニ」ならではの使いやすさ

ビデオカメラや一眼レフなど重いカメラを利用するなら、大きめの「ウルトラポッド」や「ウルトラポッドGO」を選択することになりますが、地物に固定するなら「ウルトラポッドミニ」でもかなりの重量まで対応できます。

観光地や公園でよく見かける手すり(円柱の切り口)や、狭い岩棚には「ウルトラポッド ミニ」のほうが乗りやすいです。

応用

傾斜地で重心を調節する

よく考えられているなと感心するのは、首振り機能です。傾斜のある地面や岩の上に置いた際、首をスライドさせて重心を移動することで倒れにくくなります。ビデオカメラのようにモニターが横に飛び出して左右がアンバランスな場合にも重心を調整できます。

カメラと地物の干渉を防ぐ

木の枝に取り付けると、カメラと枝が干渉して水平にならない場合がありますが、ほんのわずか首をスライドさせることで干渉を回避できます。

カメラと枝が干渉して水平にならない場合も……

首をスライドさせることで干渉を回避できます。

上の写真はコンパクトカメラの側面を木の幹に固定した例です。大きなカメラだと、木の幹の正面に固定する必要があるでしょう。その場合も首を振って、木の幹から離せば、背面のモニターやファインダーを覗き込みやすくなります。

可動物を介して設置する

傾斜のある地面や岩の上では、安定性を高めるため、手持ちのペットボトルや、その辺に落ちている石など重いモノに固定して設置するという手があります。

適当な地物がなければ手持ちのペットボトルなどに固定することができます。

石に固定して、傾斜した岩のてっぺんに設置したりできます。

つけっぱなしで手持ち撮影する

コンパクトなので、カメラにつけっぱなしにしたまま上着のポケットなどに突っ込むことが可能です。

長時間の動画を手持ちで撮影する場合には、両肘を上げた体勢だと腕が疲れ切ってしまいますが、スタビライザ(手ぶれ防止器具)のような持ち方をすれば、わずかに腕の位置が低くなるぶん苦痛をやわらげることができます。

雪山でピッケルに固定する

雪山では樹木や岩が埋もれてしまうので、ピッケルに固定するのが王道です。

雪山だとGopro用アダプタを利用する手っ取り早い方法があるのでご参照ください。

現行モデル

現行モデルにはスケルトンカラーは用意されていません。ブラックのみとなります。

その他、カメラや三脚についての記事をご参照ください。

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