THE NORTH FACEのジェミニフーディがまだまだ買える

THE NORTH FACEの「ジェミニフーディ」の最大の特徴は大きな両脇ポケットです。さらに右ポケット内部には「セキュリティポケット」を備えています。

私は2018年に購入しました。公式サイトのラインナップからはとうに消えましたが、ネットショップでまだまだ購入可能です。

開封の儀

タグ

価格タグ

品番は現行の「NP21803」と同じですが、旧モデルらしくGL(グレープリーフ)という緑がかった色です。

トレイルランニグ等を想定しているらしく、アスリートフィット(大きな動きを妨げない程度に密着)になっています。私はたいていのウェアをLサイズで合わせますが、下にフリース等を着込みたいので、XLサイズを選択しました。

ULTRA VENTING SYSTEMの説明タグ

Pertex Quantum Airの説明タグ

通気性と撥水性が高い素材です。防水性はありません。

全体像

見かけはただのペラッペラのウインドブレイカーです。

渋いメーカーロゴ

左胸と右肩に渋いメーカーロゴがプリントされています。モ〇ベルもこんな感じにしてほしいものです。

広大なフロントポケット

A4クリアファイルを入れてみた

広大なフロントポケットが身頃の左右に付いています。A4サイズのクリアファイルがすっぽり入ります。上部が斜めにカットされているため、完全には入りませんが、その大きさがわかると思います。

通常のハンドポケットより高めの位置に付いているので、モノを入れた状態でもザックのウエストベルトと干渉しにくく、足上げの邪魔になりにくいです。

フロントポケットを内側から見る

身頃を裏側から見ると、こんな感じ。ベンチレーション用の穴がたくさん開いています。

洗濯表示

セキュリティポケット

右のフロントポケットの内側にはさらにセキュリティポケットがあります。

フロントポケットのファスナー上部

スライダーの引き手は成型樹脂ではなく、コードにシリコンチューブのようなモノをかぶせてあります。

フロントファスナー上部

お決まりのジッパーガレージあり。

フロントファスナー下部

裾にアジャストコードの類はなく、伸縮性のシャーリングとなっています。

袖口

袖口にベルクロテープのような調節機構はなく、伸縮性のシャーリングとなっています。

フード

フード正面

フード内側のスタッフサック

フード内側にスタッフサックが縫い込まれています。

フードの内側

フードを光に透かして見るとこんな感じです。

フード背面

首の後ろにあるベンチレーション

首の後ろにベンチレーション用の穴があいています。

フード背面のアジャストコード

頭の周囲を孫悟空の緊箍児(きんこじ)のように締め付けることができます。

軽量コンパクト

手のひらサイズ

スタッフサックに押し込むと、手のひらサイズになります。

重量は薄手Tシャツなみ

XLサイズで実測113g。Tシャツ一枚程度の重さです。

利用法

こちらの記事で触れたように、雪山でもこうしたウインドブレイカーを愛用していました。

その重量はTシャツ一枚程度ですが、夏山でも冬山でも応用範囲は広い。

教科書的には、雪山では表面がツルツルのシェル(ゴアテックスのレインウエア等)は滑落の初速がつきやすいため避けるべきとされています。

樹林帯のラッセル

厳冬期の北アルプスであっても晴れて風がない日に樹林帯をラッセルすると暑くなります。シェルをどんどん脱ぎ捨てて、ついにはアンダーウェアだけになることさえあります。

転倒したとき雪まみれにならないように、薄いペラペラのウインドブレイカーくらいは羽織りたい。防水透湿性のメンブレンやコーティングは不要。湿雪で少々濡れても一枚布なのですぐに乾かすことができます。

フリースをソフトシェル化

樹林帯のみならず、フリース等の中間着を着込めば風雪の稜線でも通用します(通用しました)。極悪な天候にそなえて別にハードシェルを携行するとして(携行しませんでしたが)、ウインドブレイカーとフリースを組み合わせれば通気性が高めのソフトシェルが出来上がります。

個人的には、「ハードシェルとソフトシェルを両方携行する」より、「ハードシェルは必須として、ソフトシェル的な機能はウインドブレイカーとフリースを組み合わせるほうが応用範囲が広くて便利だ」と考えます。

行動中の格納庫を確保する

樹林帯のラッセルで湿った手袋をふところに入れて体温で乾かしつつ、体の前面の防風性と断熱性を高めるという一石二鳥のテクニックがあります。

あるいはウーリー・シュテック風にテルモスを持たず、ウエアの下に普通のペットボトルを入れて体温で凍結を防ぎつつ、素早く水分補給したくなるかもしれません。

ハードシェル(アウターシェル)に大きなポケットがなくても、下にジェミニフーディを着れば、大きなポケット(格納庫)を確保できます。

関連商品

THE NORTH FACE / オプティミストジャケット

もう少し防水性が欲しいなら、ジェミニフーディとほぼ同じ構造で生地にHYVENTを使用した「オプティミストジャケット」が有力です。防水透湿性能は「耐水圧:20,000mm、透湿性:20,000g/㎡-24h」と商品タグに記載されています。

THE NORTH FACE / スパイラルジャケット & パンツ

防水透湿性能は「耐水圧:3,000mm、透湿性:30,000g/㎡-24h」と商品タグに記載されています。この透湿性能は、冬季のアクティブインサレーション(動的保温着)である「WPBベントリックスフーディ」と同じです。耐水圧は低めで、蒸れにくさを重視していることがわかります。
防水透湿性能は「耐水圧:3,000mm、透湿性:20,000g/㎡-24h」と商品タグに記載されています。

THE NORTH FACE / ストライクトレイルフーディ & パンツ

ポケットがなくても良いなら、「ストライクトレイルフーディ」が有力です。同じHYVENT素材ですが、防水透湿性能はなんと耐水圧20,000mm、透湿性40,000g/m2-24hとされています。

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