ミレーのブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディーは既存のミドルレイヤーを駆逐する

ミレーの「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」は既存のミドルレイヤーを駆逐します。

2021年秋に登場。「アクティブインサレーション」に分類されるウェアです。通常「アクティブインサレーション」は保温素材を表生地と裏生地のあいだに封入しますが、この製品には裏生地がなく、保温素材「ポーラテック アルファ ダイレクト」が露出しています。

似たタイプのウェアとして、すでにモンベルの「ライトシェルパーカ」を所有していますが、不満に感じていた点が解消された製品に仕上がっています。

主な特徴

キャッチコピー

商品タグのキャッチコピーは以下の通りです。

保温・通気・伸縮・撥水性を備えた軽量アクティブインシュレーションフーディ

以下の特徴を備えています。

  • 通気性を保持しながら圧倒的な持続性に優れる撥水性のストレッチブリーザー素材。
  • 裏地が不要で通気、ストレッチ、速乾性に優れるポーラテック® アルファ® ダイレクト中綿。
  • 冷気をシャットアウト、バラクラバ型のフード。
  • 高めに配置されたハンドウォーマーポケットとチェストポケット。
  • ダブルスライダーのフロントジッパー
  • 通気コンセプトの「インシュレーションペアリング™」に最適。

ポーラテックアルファ ダイレクトが露出している

裏面は毛足の長いフリースのような質感。直接肌の上に羽織っても気持ちが良いです。

両脇ポケットの位置が高めでザックのウェストベルトと干渉しにくい

「ライトシェルパーカ」の両脇ポケットにモノを入れて歩くと、足の付け根にパタパタ当たって気になりました。本製品だとまったく邪魔になりません。ザックのウェストベルトを締めたときもポケットにアクセスしやすいです。

フードが大きめで余裕がある

「ライトシェルパーカ」のフードをかぶって行動すると、やや首が窮屈なのが気になりました。本製品だとジャストフィットします。「バラクラバ型」とされていますが、「目だけ出す」ほど覆うことはできません。自分の場合、唇の下まで覆うことができます。

頭のまわりには裏生地があります。個人的にはここも中綿が露出しているほうが嬉しい。

顔周りを調整するドローコードの類はありません。

ダブルジッパーで温度調節しやすく、腰回りのダブつきを抑える

暑いときは真ん中あたりだけ留めれば、前面を大きくはだけることなく、最大限に換気・放熱できます。クライミング時には下から開けば、ウェアの裾とビレイループが干渉しにくくなります。

サムホールで手首や手の甲を保温できる

もし手袋を忘れてもサムホールを利用すれば最低限の保温性を確保できます。もちろん手袋の上からかぶせて保温力を増強しても良い。

手首の外周を調節するベルクロの類はありません。サムホールの利用を前提とした仕様だと言えます。

サイズ感は欧米サイズ

欧米サイズの表記となっているので注意してください。

私は日本サイズでLを着ることが多いです。欧米サイズのMを試着したところ、ややタイトに感じました。私は肩幅広めで腕が長めなのです。欧米サイズのLを試着したところ、しっくりきました。薄手のウェアを内側に一枚増やせそうなくらい余裕があります。

結局、欧米サイズのLを購入しました。

洗濯はやさしく

洗濯表示に従うと、以下のように取り扱う必要があります。

  • 液温は30 ℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い処理が出来る
  • 塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止
  • タンブル乾燥禁止
  • 日陰のつり干しがよい
  • アイロン仕上げ禁止
  • ドライクリーニング禁止
  • 非常に弱い操作のウエットクリーニングができる

試着を手伝ってくれた店員さんは「洗濯するときはファスナーを全部閉めて…」といったアドバイスをくれました。手荒に扱って剥き出しの起毛が抜けないように注意が必要です。

ファスナーを閉めて、洗濯ネットに入れて、粉タイプの洗剤とともに洗濯機に投入し、「ウール洗い」モードで洗ってみました。すると、溶け切らない洗剤のダマが内側に残りました。

ファスナーを閉めずに、洗濯ネットに入れて、液体タイプの洗剤で「ウール洗い」することにしました。特に毛抜けも見受けられず、問題なさそうです。

まとめ

「ポーラテック アルファ ダイレクト」は今季はじめて登場した素材ではありません。有名どころでは数年前にOUTDOOR RESEARCHが「アセンダントフーディ」を販売し、山と渓谷2018年11月号のレビュー記事「GTR vol.07 アクティブインサレーション」に登場しています。

このタイプのウェアは「アクティブインサレーション」のなかで特殊な位置を占めています。素肌に直接羽織って気持ちが良い「フリース」でもあり、ポケットが豊富で防雪・防風・撥水性能を備えた「ソフトシェル」でもあります。実に汎用性が高く、私は登山に普通の「フリース」を携行しなくなりました。ミドルレイヤーの選択肢のひとつとして、持っておいて損はありません。

「アクティブインサレーション」を初めて買う人はこちらの記事をご参照ください。

アクティブインサレーション(動的保温着)のおすすめ
アクティブインサレーション(動的保温着)とは 近年、「動的保温着」が脚光を浴びています。 英語にすると「アクティブインサレーション」(Active Insulation)。「インサレーション」の本来の意味は「絶縁」ですが、登山ウ...
登山用品
神山オンライン

コメント